記事の要旨:ライフプランが人生の目標や価値観を整理するものつまり「人生の設計図」であるのに対し、ファイナンシャルプランは、資金面での安定と目標達成するための具体的な金銭計画つまり「人生の資金計画」です。本記事では、人生の各段階における収入、支出、貯蓄、投資、保険、税金といった要素を総合的に捉え、経済面で充実した生活を送るための具体的な方法を解説します。
ファイナンシャルプランとは?ライフプランとの違い
ファイナンシャルプランとは、人生における経済的な目標を達成するための計画のことです。具体的には、収入、支出、貯蓄、投資、保険、税金などを総合的に考慮し、将来の資金計画を立てます。
一方、ライフプランは、人生全体の計画であり、仕事、家族、健康、趣味、住まいなど、経済的な側面だけでなく、人生のあらゆる側面を考慮します。

ファイナンシャルプランは、ライフプランを実現するための重要な要素の一つと言えます。
FIRA60で成功するための資金計画の立て方



FIRA60で成功するための資金計画を立てるためには、以下のステップで進めるとスムーズです。ここでは、大まかな流れを説明します。
ライフプランの明確化
まずは、どのようなライフスタイルの人生を送りたいのか、FIRA60達成前と後の具体的なライフプランを明確にします。
現状の把握
現在の収入、支出、貯蓄、資産、負債などを洗い出し、現状の経済状況を把握します。
目標設定
ライフプランを実現するために必要な資金を算出し、具体的な目標を設定します。いつまでに、いくら必要なのかを明確にすることが重要です。
計画策定
目標を達成するための具体的な計画を立てます。収入と支出のバランス、貯蓄や投資の方法、保険や税金対策などを検討し、実行可能な計画を立てることが大切です。
定期的な見直し
経済状況やライフスタイルの変化に合わせて、定期的に計画を見直しましょう。



では、大まかな流れを把握いただいたところで、少しずつ掘り下げて行きましょう。
資産状況を把握:資産と負債を洗い出す



貯蓄や投資などを始める前に、まずは自身の資産状況を把握することが重要です。資産と負債を洗い出して現状を把握します。
資産
預貯金、株式、投資信託、不動産、保険など、自身が保有する資産をすべて洗い出しましょう。
負債
住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードの残高など、自身の負債をすべて洗い出しましょう。



資産と負債を比較することで、純資産を把握することができます。純資産は、自身の経済状況を把握するための重要な指標となります。
家計簿から始める!収入と支出を可視化する方法



資金計画を立てる上で、家計管理は非常に重要です。まずは、家計簿を活用して、日々の収入と支出を可視化します。
家計簿ニガテ





このような方も大丈夫です。「家計簿アプリ」を使えばカンタンに出来ますよ!
家計簿アプリの活用
最近では、スマートフォンで簡単に家計管理ができる家計簿アプリが多数提供されています。銀行口座やクレジットカードと連携することで、自動的に収入や支出を記録できるため、手間をかけずに家計管理を行うことができます。
手書きの家計簿
手書きの家計簿は、自分で項目を自由に設定できるため、より細かく家計管理を行いたい方におすすめです。レシートや領収書を保管しておき、定期的に集計することで、お金の流れを把握することができます。
キャッシュフロー表の作成:お金の流れを把握



家計簿だけでなく、キャッシュフロー表を作成することで、より詳細なお金の流れを把握することができます。
キャッシュフロー表とは、一定期間における収入と支出の推移を表したものです。
キャッシュフロー表の作成にあたっては、日本FP協会のリンク:「便利ツールで家計をチェック」ページなどを参考にされると良いでしょう。



Excelなどの表計算ソフトで自分オリジナルのキャッシュフロー表を作成してみるのもおススメです。



細かいのは苦手カモ



細かい作業が苦手な方は、以下の2点だけでも押さえておきましょう。
・毎月の収支の状況
・貯蓄や投資に回せる金額
貯蓄・投資・保険のバランス



成功するファイナンシャルプランを作成するためには、貯蓄、投資、保険のバランスを取ることが肝心です。例えば、
貯蓄
生活費の3ヶ月~半年分程度の貯蓄は、万が一の事態に備えて「生活防衛資金」として確保します。定期預金や普通預金など、安全性の高い金融商品を選ぶことが重要です。
投資
株式、投資信託、債券など、様々な投資商品がありますが、リスクとリターンを理解し、自身のリスク許容度に応じたポートフォリオ設計を行ったうえで、自分に合った商品を選びましょう。



貯蓄・投資については次回Stepで詳しくお伝えします。
保険
医療保険、介護保険、生命保険など、必要な保険に加入することで、万が一の事態に備えることができます。ただし、過剰な保険は家計を圧迫する可能性があるため、必要な保障内容をしっかりと検討したうえで、必要最低限の補償内容を確保しましょう。
保険の見直し:無駄な保険を削減



保険は必要性に応じて見直すべきです。無駄な保険料を削減することで、資金の効率的な活用が可能になります。



保険の見直しのポイントは、以下の通りです。
- 保障内容の確認:現在の保険の保障内容をしっかりと確認し、必要な保障と不要な保障を区別しましょう。
- 保険料の比較:複数の保険会社から見積もりを取り、保険料を比較検討しましょう。
- 保険種類の見直し:生命保険、医療保険、介護保険など、必要な保険種類を見直しましょう。
- 税金対策:保険料控除などの節税の知識を身につけましょう。



保険料控除は、支払った保険料の一部または全額を所得から差し引くことで、所得税や住民税の負担を軽減する制度です。
- 生命保険料控除: 一般生命保険、介護医療保険、個人年金保険が対象です。
- 地震保険料控除: 地震保険に加入している場合に適用されます。
- 社会保険料控除: 健康保険や厚生年金、国民健康保険などが含まれます。
- 小規模企業共済等掛金控除: 確定拠出年金や小規模企業共済などが対象です。



控除を受けるには、年末調整や確定申告で必要な書類を提出する必要があります。



案外ムダな保険に入ってるカモ
子ども達も巣立ったし、
こんなに死亡保険は要らないかな。。。


保険って減らすことが出来るかな。。。
皆さんは、ライフイベントに変化があった時など定期的に保険の見直しをされてますか?
リタイア生活における税金対策



リタイア生活における税金対策は、老後の資金計画を立てる上で非常に重要です。以下に、具体的な対策をいくつかご紹介します。
退職金の受け取り方
退職金は、一時金として受け取るか、年金として受け取るか、またはその両方を組み合わせるかを選択できます。一時金として受け取る場合は「退職所得」、年金として受け取る場合は「雑所得」として課税されます。
退職所得控除を活用し、税負担を軽減するために、一時金と年金のバランスを考慮しましょう。退職所得には、勤続年数に応じた退職所得控除が適用されます。控除額を超える部分に課税されるため、勤続年数を考慮して受け取り時期を調整することも有効です。
公的年金等控除
公的年金収入には、公的年金等控除が適用されます。年齢や年金収入額に応じて控除額が変動するため、確認が必要です。
医療費控除
年間で一定額以上の医療費を支払った場合は、医療費控除が受けられます。領収書を保管し、確定申告で控除を申請しましょう。
確定申告
年金収入やその他の所得によっては、確定申告が必要になる場合があります。医療費控除や生命保険料控除など、各種控除を活用することで、税負担を軽減できます。
所得分散
不動産所得や株式の譲渡所得など、複数の所得がある場合は、所得を分散することで税負担を軽減できる場合があります。
住民税対策
住民税は、前年の所得に基づいて計算されます。所得を調整することで、住民税の負担を軽減できる場合があります。
まとめ
ファイナンシャルプランは、「人生の資金計画」です。つまり長い人生分のプランニングとなりますので広範囲に知識を総動員して考えなければならない大変な作業です。
やる前から疲れてる


しかしそれをクリアすることで、経済面で充実した生活を送ることが可能となります。また、FIRA60やリタイア生活においては避けては通れない重要な項目です。
如何にも確かに


今回の記事では、家計管理を中心にお伝えして参りました。家計管理の考え方は人それぞれですので一概にコレが正解とは言い難いのですが、かもナスはコチラ、YouTubeでもお馴染みのマネーセンスカレッジ浅田修司氏の考え方「人生は4分割でうまく行く」がとてもシンプルで参考になると思っています。よろしければ皆様も参考にされてみては如何でしょうか。価格も660円と超親切でお値打ち価格です。
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そして、「家計管理」の次に重要なのが「貯蓄と投資」です。これは最もウエイトを置きたい項目ですので一つの記事としてまとめます。
次回は、この「貯蓄と投資」に関する内容について詳しくお伝えしたいと考えております。ぜひ次回記事もご一読いただきますよう、宜しくお願いいたします。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。

