以前「【個人投資家必見】米ドル一強の終焉?今こそ見直すべき米国中心のアセットバランス」でお伝えしていましたかもナスのアセットバランスの見直しについて、方針が概ね決まりましたので今回はそのご報告となります。
結論を先にお伝えしますと、アセットアロケーション運用を行っているコア投資は変更せず、サテライト投資の銘柄を少し追加してみることにしました。
コア資産の投資方針を再確認
皆様は、どのような「投資方針」でコア資産の運用をされてますか?

と言いますのも「アセットバランスの見直し」が必要かどうかを判断するためにはまず、「投資方針の前提となる条件」が崩れていないかの再確認から始める必要があります。
なぜならアセットバランスは、そもそも「投資方針」を実現するために、様々な資産クラスへの配分を決めるものだからです。
投資方針は、将来の経済状況や市場環境、そしてご自身の目標やリスク許容度といった「前提条件」に基づいて策定されています。
もし前提条件に大きな変化が見られた場合は、改めて投資方針を見直し、それに合わせてアセットバランスを再構築する必要があります。



それでは、かもナスの「投資方針の前提条件」が崩れていないか確認してみます。
かもナスは、「4つのファンドで超簡単!アセットアロケーション運用」でお伝えしている「投資方針の前提条件」でコアの資産運用を行っています。



「コアの資産運用」における基本的な部分をチェックすると、このようになります。
かもナスは、「投資の王道」アセットアロケーション運用によって「アセットの分散、地域の分散、通貨の分散」などしっかりと「分散」させていますので、この点では全く心配には及びません。
しかし株式アセットのポートフォリオにおいて気になる点があります。(詳細は、後にお伝えします)
また、NASDAQ100の採用銘柄が「これからも未来を切り開く」という考えに変わりはありません。
※短期では価格変動の激しい指数ですが、長期目線では有望な指数であることに変わりはありません。
もちろん、全世界株式(オルカン)への投資すなわち「全世界に時価総額加重平均で分散投資する」のが、シンプルさと網羅性において合理的であるという考えに、疑う余地はありません。
※時価総額加重平均は、必ずしも最善な結果をもたらす訳ではありません。例えば割高な銘柄のウェイトが大きくなり、割安な銘柄のウェイトが小さくなるため、リターンの低下が避けられないという構造的な問題があり、リターンの最大化やリスク調整後の最適化という面では課題もあります。
そして「金(ゴールド)が資産保全のためには欠かせない」という考えにも変わりはありません。
最後に「安全資産に位置づけられている債券への投資も必要」という考えにも変わりはありません。



このように「基本となる部分」は変わることなく、「前提条件の崩れ」に対する心配は無さそうです。



とは言え、株式アセットに気になる点が1点あります!
それは、
株式ポートフォリオの「米国比率が高い」という点です。
オルカン+NASDAQ100では、やはり米国比率が高く「米国が好調な時」は良いのですが「不調」になると大きな影響を受けるので若干「検討」の余地がありそうです。
しかし現時点では「米国が世界の経済を牽引している」ことに変わりはなく、危ぶまれてはいるものの「未だ覆ってはいない」と思いますので「前提」が崩れたとまでは言えない状況です。
米国比率が高いのは、
ちょっと見直した方が安心かな~


ちょっと比率を下げる程度でどうだろう
コア資産の株式比率
ざっくりの数字ですが、かもナスのコア資産は、株式40%、金(ゴールド)30%、債券20%、現金10%で構成されています。





実際に投資している株式アセットの中身を見てみると、このようになってます。
日本株7.1%、米国株10%、先進国株19.7%、新興国株2.2%(合計39%)
すなわち、先進国株19.7%の中には、19.7%×70%=13.8%の米国株が含まれていて、残りの5.9%が先進国株(除く米国)ということです。
つまり米国の比率は、米国株10%+先進国株のうち米国が占める割合13.8%の合計ですので、コア資産全体の約23.8%が米国株比率ということになります。
これは、株式アセット39%のうち23.8%が米国ということですので、株式アセットの約60%を米国が占めているという状況です。



これが「多いのか?少ないのか?」という点においては、意見の分かれるところでしょうが、皆さんはどのようにお考えになられますか?



かもナスは「ちょっと多いかな?」と言った感じです。具体的な数字でいうと、米国比率を30~40%程度まで下げると心地良い感じがします。



しかし「前提」が崩れていない以上、コアのアセットを変更する気には至らないというのが正直なところです。
そこで、サテライト投資枠に一部銘柄を追加することによって米国比率を薄め、米国比率が心地良い比率になるよう調整することにしました。
資産全体で見ると株式比率が上がってしまうことになるのですが、そこはサテライト投資なので「まあ良し」とします。かもナスの決めたサテライトの投資枠の範囲内に収まるよう、他の銘柄を減らして微調整します。
また、コア投資とサテライト投資は別物なので、米国株の比率をガチガチに決めるのではなく、次にお伝えする追加銘柄の購入金額を徐々に増やすことで、心地よい点を模索していくといった感じで考えています。


もし本当に、米国株や全世界株(オルカン)がオワコンになるのだとすれば「ある日突然ではなく」徐々に移り変わる気がしますので、それに合わせて徐々に比率を見直していくといった感じでゆる~く行きたいと思います。
サテライト投資枠の追加銘柄



かもナスがチョイスした銘柄の一つ目は、
楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド【愛称】楽天・VXUS



ざっくりですが、先進国株式(除く米国)80%、新興国20%の投資信託です。



直近の月次レポートによると構成内容は以下の通りです。
VXUS(Vanguard Total International Stock ETF)【構成比率約95%】
VXUSは、米国を除く全世界の株式市場を対象としています。つまり、先進国だけでなく新興国も含まれます。


VEA(Vanguard FTSE Developed Markets ETF)【構成比率約5%】
VEAは、米国を除く先進国の株式市場を対象としています。新興国は含まれません。





VXUSやVEAは、米国で人気のETF(上場投資信託)です。米国株の個別投資を行っている方やS&P500あるいはVTI(全米株式)に投資している方などが分散投資の為に購入される銘柄です。



続いてかもナスがチョイスした銘柄の2つ目は、
こちらの銘柄は、楽天VXUSでは先進国(除く米国)の比率が約80%新興国の比率が約20%ということで、新興国比率が少ない気がしますので、もうちょっと新興国比率を上げることが目的です。



こちらも、サテライト投資なのでガチガチに比率を決めるのではなく「ゆる~く」考えています。
まとめ
如何でしたでしょうか。サテライト投資での購入銘柄を2アイテム追加して米国依存度を下げることによって、もし米国株のブームが終わったとしても対応出来る状態にしておくというかもナスの方針です。
今は、トランプ氏によって米国の関税方針が目まぐるしく変わるなど、不確実性の極めて高い状況です。
かもナスは、このような状況下でガチガチに比率を決めるには無理があるように思えます。
そこで、「ゆる~く」米国比率を徐々に下げていくという方針に決めたという訳です。
さて、皆様の投資方針に変更はありますでしょうか?変更するにせよ、しないにせよ、かもナスは皆様のFIRA60達成を願っております。
おまけ
SBI-SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・先進国株式(除く米国))という投資信託と前述の新興国ファンドといった組み合わせもアリかも知れません。こちらの方が信託報酬も低コストで比率調整も容易だと思います。
かもナスがコレを選ばなかった理由は、楽天証券では購入出来ないという理由です。かもナスのサテライト投資は楽天証券の口座で行っています。(コア投資はSBI証券です)サテライト投資の管理のし易さという理由で今回は選んでおりません。
お詫び
突然ですが、ブログ記事の更新をしばらくお休みさせていただきたいと思います。できればゴールデンウイークの期間中にサイトのリニューアルをしたいと考えております。具体的にはTOPページを現在のブログ型からサイト型へと移行し、過去の記事をジャンル別に見易く整理できないものかと思っております。試行錯誤しながらの変更作業となりますので、日々TOPページが変な状態になるかも知れませんが、ご容赦賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。

