FIRA60 金(ゴールド)と全世界株式(3地域均等型)のポートフォリオは?【実は、オルカンより万能!】

金(ゴールド)と全世界株式(3地域均等型)のポートフォリオは?【実は、オルカンより万能!】

今回は、前回記事の「金(ゴールド)と全世界株式(オルカン)のポートフォリオは?【全年齢層の最適解!?】」に引き続き、全世界株式(オルカン)を全世界株3地域均等型)に置き換えてシミュレーションしてみました。

直近の米ドル信認問題や米国株ブーム終焉のうわさ?など、気になっておられる方に向けてのシミュレーションとなります。


全世界株式(3地域均等型)は、ブームの移り変わりに対する対応力面でオルカンより優位性があり、意外にも実は万能で、今後の選択肢の一つに充分成り得ると考えられます。

目次

全世界株式(3地域均等型)とは?

三菱UFJアセットマネジメントの大人気シリーズであるeMAXIS Slimの一角にある全世界株式(3地域均等型)という投資信託です。

現時点での純資産総額は262億円で、人気第1位の全世界株式
オルカン)の純資産総額6兆8,000億円と比べると、微妙な立ち位置の商品です(笑)。

まったく売れてない…のカモ

も、もう、ちょっと、言い方あるでしょ!?

まったく人気ない…のカモ

もう!

純資産総額が200億円を超えると、繰上償還(運用会社が途中で運用をやめてしまうこと)が無いといわれていますので、決して購入してはいけない商品という訳ではではありません。

そして、中身はこのようになっています。

日本株式(TOPIX)、先進国株式、新興国株式の3地域、それぞれはオルカンと同様に時価総額加重平均で構成されています。

三菱UFJアセットマネジメントeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)交付目論見書より

ちなみに、オルカンの構成比はこのようになっています。

オルカンは、米国比率が圧倒的に高いのが良く判りますね。

三菱UFJアセットマネジメントeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)交付目論見書より

見比べると、両者は大きく異なるポートフォリオになっていることが分かります。

しかし、信託報酬はどちらも年率0.05775%と一緒で低く設定されています。

3地域均等型の特徴

3地域均等型をオルカンと比較して、その違いを整理してみましょう。

3地域均等型の特徴
  • 日本株式が33.3%を占めるため、円資産をしっかり確保できると同時に為替リスクを抑えられる。(オルカンの場合4.9%)
  • 米国比率が25.4%のため、米国への偏重を避けられる。(オルカンの場合64.5%)
  • 新興国比率が33.3%を占めるため、新興国の成長にもしっかり乗れる。(オルカンの場合10.3%)

投資の王道、アセットアロケーション運用における株式の構成は、オルカン1本よりもこちらの3地域均等型を選んだ方が、一般的なアセットアロケーション運用(日本に在住し日本円で生活している人向けのアセットバランス)の株式構成比に近い運用ができます。

このような特徴をメリットだと思われない方は、オルカンを選ぶ方がいいということになります。

こんな人には不向き
  • 日本の成長にあまり期待できない人、円資産を日本株にしたくない人
  • 米国の圧倒的な成長が、これからもずっと続くと信じている人
  • 新興国の成長にあまり期待できない人

さて、皆様はオルカン派?それとも3地域均等派?どちらでしょうか?

どちらでも無いカモ

確かに!

S&P500なんかもあるもんね。

金(ゴールド)と3地域均等型のポートフォリオは万能!

それでは、いつもお世話になっているサイト:myINDEXに入力してみます。

3地域均等型の各ネーミングは、前回と同様に現金比率にしています。

3で割ると割り切れない場合があり、今回は現金で端数を調整しています。

かもナスのポートフォリオについて詳しくは、こちらをご一読ください。

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過去20年および30年のリスクとリターン

ベストではありませんが、まずまずのベターな位置につけていますね。

過去30年の年平均リターンとリスク

こちらが、現金30%、金(ゴールド)35%、3地域均等型35%のポートフォリオにおけるリターンとリスクです。

ちなみにこちらが、前回投稿した現金30%金(ゴールド)35%オルカン35%のリターンとリスクです。

特に直近の約10年間、絶好調だった米国株の比率が少ない3地域均等型のポートフォリオでは、オルカンに比べてリターンが小さくなっています。

その分、リスクも若干ですが小さくなっています。

そしてこちらが、かもナスのアセットアロケーション運用におけるポートフォリオのリターンとリスクです。

これら3つを比較すると、最も投資効率が良い結果となっています。(ただし、米国比率は高めです)

最高リターンと最低リターン

世界金融危機での落ち込みは、かもナスのポートフォリオ(-25%)よりも3地域均等型の方が、小さくて良好ですね。

働いてる間は現金比率低め、リタイア後は現金比率高めで完璧!?

3地域均等型は、2004年以前の長い低迷期がちょっと気になりますね。

しかし、直近(6か月、1年)は米国離れの傾向もあって、逆にリターンの高い時期も見受けられます。

こちらは、過去10年、20年、30年のリスクとリターンです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

過去のデータから見て、投資効率の良い順に並べるとこのような結果です。

かもナス>オルカン>3地域均等型

結局、米国比率がリスクとリターンに大きく影響している感じですね。

しかし、これからもずっと米国ブームが続くとは限りません。

そうなると、今後は3地域均等型が、オルカンをアウトパフォームする可能性もあり得るということです。

ふむ、実に悩ましい…

詰まるところ、米国をどの程度信じるかがカギと言う事ですね。

この3地域均等型は、過去のデータを見る限り若干リターンで見劣りしますが、いつか米国ブームが終わるとすると、その時に花咲く力を秘めている商品と言えます。

ブームはいつか移り変わるものですので、超長期視点で投資をするならアリなのではないでしょうか。

かもナスは、オルカンよりも万能なところがアリだと思います。

本日は、最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。

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