記事の要旨:皆さんは、投資資金の投入方法をどのように選択されているでしょうか?若い世代であれば基本的にまとまった手元資金は少なく積立購入が一般的でしょうが、我々世代においては、今まで預貯金を中心に蓄えてこられ、これから投資のウエイトを増やそうと言う方も少なからずおられると思います。そして「一括購入か積立購入か」で悩まれる方もおられることでしょう。そこで本日は、FIRA60バランスライフらしい資金の投入方法【合わせ技手法】についてお伝えしたいと思います。
基礎知識:一括投入と積立購入の違い
一括購入のメリット・デメリット
メリット
デメリット
積立購入のメリット・デメリット
メリット

ドルコスト平均法について詳しくは、金融庁のNISAガイドブックPart.3をご一読ください。


デメリット


So What?
どちらが優位なのか?
株式市場は、過去の実績から長期に右肩上がりだと言えます。従って少しでも早く資金を投じる一括購入の方が優位となります。しかし短期的には大きく上下しますのでタイミングによっては、数年間利益どころではなく元本割れとなる可能性があります。
積立購入であれば、この元本割れ期間に積立購入を行い安く購入することで、後に相場が回復すれば、高値での一括購入よりも大きなリターンが得られます。しかし、上昇相場であれば平均購入単価が高くなり、その分リターンが小さくなってしまいます。



つまり、上昇相場では一括投資に、下落相場では積立購入に分があると言えます。



また、こんな調査結果もあります。年初の一括購入と12か月間の積立購入とで、その年末時点での1年間のリターンを比較調査すると、年初一括購入の方が約7割の確率でリターンは大きかったというデータです。
このデータの意味するところは、手元資金の潤沢な方が、無難に積立購入すると機会損失となり、本来得られた筈のリターンを7割の確率で取り逃すと言うことです。
また逆の見方をすると、年初一括購入の方が勝率7割とは言え、残りの3割は負けていると言うことでもあり、これが暴落時だと酷くやられてしまうと言うことに成り得ます。



つまり「年初一括もしくは積立」の2択で行くと「どっちかに賭ける」ことになってしまいます。実に悩ましいですよね。かもナスは「どっちかに賭ける」のは、好きではありません。
どっちにも賭けない選択



かもナスの好きな選択は「どっちにも賭けない」という選択肢です。FIRA60 バランスライフのコンセプトでもある「イチかバチかではなく、どっちに転んでも大丈夫なようにバランスを取った選択をして生きる」という選択が好きです。
「年初一括と積立」両方の「合わせ技手法」で購入
そうです。「年初一括:積立=50:50」の合わせ技で購入します。



例えば新NISA枠の年間投資枠360万円への資金投入であれば、半分の180万円を年初に一括で購入し、残りの半分180万円を1年かけて積立で購入します。



一度、証券会社の購入画面で設定(積立設定でボーナスを1月に設定して一括分を購入)すれば、まさに「脳死状態」での投資です。(笑)ただし「積立すれば無難」という「脳死状態」とは異なりますので、この「合わせ技手法」の方がリターンの向上も見込めます。
まとめ
「年初一括購入と積立購入」の2択で迷われる方にとっての3つ目の選択肢「合わせ技手法」は如何だったでしょうか。単純な方法ですが、以外に「2択以外の方法も有るんだ」と気付き発見に繋がった方もおられるのでは無いでしょうか。



実にかもナスの周りでは、綺麗にどちらかの2択に分かれていて、3つ目の選択肢「合わせ技手法」を行っている方にまだ出会えてません。
例題では簡単にお伝えするために、「合わせ技手法」=「年始一括:積立=50:50」と説明していますが、過去の勝率データに合わせて「年始一括:積立=70:30」なんて言う選択も、ある面では理に適っていて面白いと思います。
まあ本当に理に適っているのは、一刻も早く「メンタル崩壊ガン無視」での「即購入」(笑)となるのですが、流石に過去の暴落を見れば見る程メンタルが心配になりますよね。
おまけ
因みにかもナスは、金(ゴールド)と株式についてはこの「合わせ技手法」を用いて購入しています。そしてバランス型ファンド(債券重視型)については「合わせ技手法」を用いずシンプルに「積立購入」しています。
これは、日本債券比率の高いファンドですので、昨今の日銀が利上げ中のサイクルにおいては、高確率で一括購入より積立購入に分が有るためです。(金利が上がると既発の債券価格は下落します)
また、サテライト投資や待機資金の中短期運用では、一括もしくはそれに近い回数での分割や短期間での毎日積立などでタイミングを計った投資を行いストレス発散(笑)しています。


次回の記事では、かもナスが「これまでの通常(一般的に推奨されている比率)」よりも多く投資している金(ゴールド)について「何故、金(ゴールド)が重要なのか」(題名は変わる可能性があります)と題して深掘りして行きたいと考えています。ぜひ次回記事もご一読いただきますよう宜しくお願いいたします。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。

