記事の要旨:一般的に金(ゴールド)は、ポートフォリオの10%±5%を為替ヘッジアリで購入することが推奨されていますが、かもナスは、もうそのような時代は終わったと考えています。皆さんは、株価が今後もずっと永遠に右肩上がりだと信じられますか?米国債や日本国債が、今後も安全資産であり続けられると信じられますか?本記事では、将来起こり得る不測の事態を予見して備える事の重要性についてお伝えして参ります。本記事をお読みいただくことで資産を増やす事よりも「資産の保全」が、より重要であることをご理解いただけます。
かもナスがコア投資で考慮した要素
備えあれば憂いなし
かもナスの人気記事TOP3に常駐する「4つのファンドで超簡単!アセットアロケーション運用」で記載した内容をもう一度以下に記します。
- 長期投資において、米国の覇権が終焉を迎える可能性が無いとは言えない
- 現在、基軸通貨である米ドルが、他の通貨に置き換わる可能性が無いとは言えない
- 米ドルに頼り過ぎず、通貨の分散が必要であり可能な限り地域分散する
- 長期的には、日本の生産性が向上しない限り、円安傾向に歯止めが掛からない(短期的には、日米金利差によって円高もあり得る)
- インフレは、貨幣価値を下落させる
- 米ドルしかり日本円しかり、大量の国債発行で通貨の価値が下落している
- 通貨の価値が下落するとコモディティ(現物)の価値が相対的に上昇する
- 金(ゴールド)の比率は、従来の常識(PFの15%以内)が通じない状況になりつつある
- ハイパーインフレや物価上昇と不況が同時に起こるスタグフレーションに配慮する
これらの多くが金(ゴールド)の買いへと導いているのですが、かもナスが、これらの要素を考慮するに至った背景は、世界最大級のヘッジファンドBridgewater(ブリッジウォーター)の創業者レイ・ダリオ氏の著書「変化する世界秩序(THE CHANGING WORLD ORDER)」に記されている内容が主たる情報源となっています。



また「4つのファンドで超簡単!アセットアロケーション運用」でご紹介した「オールシーズンズ戦略」は、このレイ・ダリオ氏考案のアセットバランスで、その安定度は折り紙付きです。
典型的なビッグサイクル
このレイ・ダリオ氏の著書の中で「典型的なビッグサイクル(THE ARCHETYPICAL BIG CYCLE)」として説明されている内容は、これからの将来に起こり得る不測の事態を予見するにあたって知っておいて損は無い内容です。



少々小難しい内容ですが、出来るだけ簡素にまとめて以下に記しましたので、まだ内容をご存じで無い方は、サラっとだけでも目を通しておかれて損は無いと思います。



お時間の有る方は、コチラのYouTube動画を
先にご視聴いただくことをおススメいたします。
かもナスの要約より分かり易いです。(笑)
ただし43分の動画になります。
下図は、レイ・ダリオ氏が提唱する「典型的なビッグサイクル」の概念を図解されたものです。国家や文明が興隆し、衰退していく過程を、18の要素に分けて示しています。


上昇期
経済成長と繁栄をもたらします。
①強力なリーダーシップ ②独創性 ③教育 ④強力な文化 ⑤良い資源配分 ⑥良い競争力 ⑦力強い所得成長 ⑧力強い市場と金融の中心地
頂点
経済が過熱し頂点に到達します。
⑨生産性低下 ⑩過剰拡大(頂点) ⑪競争力低下 ⑫貧富の差
衰退期
経済の衰退と混乱を引き起こします。
⑬多額の負債 ⑭通貨発行 ⑮内紛 ⑯基軸通貨の喪失 ⑰弱いリーダーシップ ⑱内戦/革命



このサイクルは、歴史的に80年±20年毎に繰り返されてきたパターンであり、現在の世界情勢を理解する上で重要な視点となります。



図中の「新しい秩序(New Order)」とは、国家や文明の興亡によって、世界の勢力図が塗り替えられることを意味します。
さて、皆さんは現在の米国の状況が、どのステージ上だとお考えになられるでしょうか。
レイ・ダリオ氏は、⑬多額の負債 ⑭通貨発行 辺りだと考えておられるようです。
レイ・ダリオ氏に関する記事
グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュートで解説されているのでお時間の有る方は、ここ数日間に投稿されている下記の記事などをお読みいただくことで、レイ・ダリオ氏の研究についてより理解が深まることと思います。
2025/2/15
レイ・ダリオ氏: 金利上昇の時代には株価は長期的に下落する
2025/2/14
レイ・ダリオ氏: 米国の債務危機でドルも日本円と同じように暴落する
2025/2/11
レイ・ダリオ氏: 戦争悪化による金価格高騰に備えてゴールドを買え
基軸通貨の喪失
このような現状を踏まえると、近い将来に待ち受けている不測の事態は「⑯基軸通貨の喪失」と言うことになり、通貨価値の下落に備えて資産防衛を図らねばならないステージに居ると考えられます。



かもナスは、株価暴落を煽るつもりはありません。そもそも過去を振り返ると株価の暴落は定期的に起きています。従って、いつ暴落が来ても耐え得るアセットバランスにしておくことが重要だと考えています。
紙幣の価値
総合実質リターン・インデックス





つまり長期的には、現金のみで資産を持つことは出来るだけ避けるべきだと言えます。
まとめ
南海トラフ地震も株価暴落も、いつ起こるかは誰にも判りません。それはある日突然起こります。そして専門家やヘッジファンドマネージャーの間では近い将来、高い確率で起こると言われています。
であるならば、それが起こっても大丈夫なように事前準備を疎かにしないことが重要となるのではないでしょうか。
かもナスは、資産保全の明暗を分けるのは金(ゴールド)、あるいは仮想通貨(ビットコイン)などのアセットであると考えています。
事実として直近これらの最高値更新ニュースを耳にする度に、不測の事態に備える方が増えているのではないかと感じています。また、かもナスの金融資産のうち圧倒的にリターンが高いのは、金(ゴールド)で実に株式の約2倍のリターンとなっています。
さて、皆さまはどのようにお考えになられるでしょう。


甚大な被害に合う前に事前の準備を始められてみては如何でしょうか。
次回記事では、遂に!?かもナスの金融資産公開を考えています。興味の無い方は、普通にスルーしていただいて大丈夫です。(笑)


かもナスのFIRA60達成までの様子を見てみたいという方は、ぜひご一読いただきますよう宜しくお願いいたします。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。



