「いつまでどのように働くのか」「いつから年金を受け取るのか」
早期退職と老後生活の計画

「いつまでどのように働くのか」「いつから年金を受け取るのか」という問題は、誰しも避けて通れない課題です。



この課題に向き合うためには、まず、実現可能なファイナンシャルプランを早急に作成することが重要です。



そして、定期的にそのプランを振り返り、状況に応じて修正を加えることで、具体的な目標を具現化するプロセスを作り上げることが必要です。
ビジョンの重要性



老後生活をどれだけ具体的に描けるか、そしてゴールをどれだけ明確にイメージできるかが、その後の生活を大きく左右します。
複数ある選択肢の中から、最も効率的に目標を達成するために、今やるべきことを明確にすることが求められます。



例えば、経済面において預貯金だけで大丈夫なのか、投資の力を利用する必要があるのか、だとしたらどの程度のリスクを受け入れる必要があるのか、投資に失敗した場合のリカバリー策は?などなど考えなければならないことが山ほどあります。


加えてインフレによる貨幣価値の低下が生じる中、マクロ経済スライドという年金を減らす仕組みの延長が決まり、受給者にとっては痛い追い打ちです。
これらインフレへの対処は、なかなか厄介です。しかし正しい知識を持てば、そう悲観することもありません。次回以降の記事で順を追って説明して行きます。
FI(経済的自立)はリタイア後も必要不可欠



FIREにおいて最も重要視されているのは、「早期リタイア後に経済的に破綻しないこと」と「孤独感や社会との接点喪失を避けること」です。



FIREの「RE(早期リタイア)」を除けば、「FI(経済的自立)」が残ります。
つまり、早期リタイアに限らず、通常リタイアであっても、経済的自立がなければ引退後の老後生活は安定しません。
FIRA60は、年金と資産所得のみで生活するスタイルもあれば、気に入った仕事を継続しながら生活するスタイルもあります。
その仕事の継続あるいはリタイア後に新たに取り組む仕事においては、働かなければ生きていけないという状況から脱し、人生を彩る一部として好きな仕事、やりたい仕事があり、その仕事を通じて社会的に孤立することなく心豊かに暮らすというニュアンスです。
ワーク・ライフ・バランス、ワーク・ライフ・インテグレーションあるいは、ワーク・イン・ライフといった仕事と生活に対する多様な価値観も相まって、上記はほんの一例に過ぎず、FIRA60のスタイルは実に多様なのです。
まとめ



如何でしたでしょう。このように年金問題、労働環境の問題また健康寿命など複雑に絡み合う背景から、FIRA60が、現実的なライフプランの選択肢となりつつある現状についてある程度ご理解いただけましたでしょうか。



老後2,000万円問題が世間を賑わせ、多角的な視点からの検討が必要となった中で、更にインフレの進行により老後4,000万円問題が今、新たな課題として浮上してきています。



このような状況下で私たち世代は、何を選択してどう対処すべきか今真剣に考える必要があります。



FIRA60は、単に経済的な自由を手に入れるだけでなく、食べるために働かざるを得ない環境からの早期解放により、誰しも「限られた人生の時間」の中で「健康寿命までの有意義な時間を増やす」という生き方。
ワークライフバランスの改善や、社会貢献など、多様な価値観の実現を可能にする現実的で魅力的な選択肢の一つと言えるのではないでしょうか。
次回以降の予告
次回以降の記事では、「FI(経済的自立)」についてさらに詳しく掘り下げて行く予定です。
- 資産形成から資産運用、最も安定した出口戦略
- FIRA60達成に向けた住民税非課税世帯戦略
- 公的年金と私的年金、NISAやiDeCoを用いた自分年金とのバランスの最適化
- マイクロ法人の設立で享受できる様々なメリット
- 社会保険料の適正化、出張旅費規程による非課税所得
- ほぼ非課税となるもう一つのNISA枠の作り方 など
かなりのボリュームになりますので、複数の記事に分けての掲載とはなりますが、知っていればこそ享受できるこれらの情報を活用することで、皆様の人生がより豊かになることを願っております。次回の記事もぜひご一読いただきたく宜しくお願いいたします。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。


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