不必要に大きなリスクを取らない
効率的フロンティアの攻略

効率的フロンティアは、投資家にとって最も有利と考えられるポートフォリオの集合のことです。





効率的フロンティアは、このリスクとリターンをグラフ上にプロットした際に、同じリスクに対して最も高いリターンが得られる、または同じリターンに対して最も低いリスクで実現できるようなポートフォリオを繋いだ線のことです。
図中の大きな●の位置が接点ポートフォリオと呼ばれ、最も効率的で良いとされています。
資本市場線の傾きはシャープレシオ(リスク調整後のリターン)を表し、効率的フロンティアとの交点が最も効率が良いという事になります。



効率的フロンティアは、あくまで理論的な概念であり、実際の市場では、過去のデータに基づいて将来を予測するため、必ずしも理論通りに動くとは限りません。
こちらは、かもナスが実際に投資しているポートフォリオの位置を表した図ですが、その前にこの図や過去に掲載の図もそうですが、こちらのサイトを利用させていただいております。
サイトのご紹介
マイインデックスというサイトの「資産分配ツール」(無料)を利用させていただいています。
アドレス: https://myindex.jp
こちらでインデックス投資における様々なバックテストが行えますので、かもナスも大変重宝しております。皆さまも一度ご利用になられては如何でしょうか。







このように、資本市場線に近いポートフォリオは、取っているリスクに対してリターンが効率的で、不必要なリスクを取っていないと言う事になります。
一部で老後の資産運用は、全世界株式(通称オルカン)と現金の1:1でのシンプルな運用も推奨されていますが、この図をご覧いただいて如何でしょうか。


運用はこの上なくシンプルでとても良いのですが、リバランスが困難となる可能性が出始める後期高齢者向けに感じます。
リタイア後その年齢に達するまでは、もう少し他のアセットを組み入れて分散すると、リスクの低い効率的な運用が可能となりそうです。
あるいはまた「オルカン1本のみ」という投資方法(生活防衛資金とオルカンのみとか)は、「不必要なリスクを取っている状態」であると言えるのではないでしょうか。
これが、過去の暴落時にどのような状況をもたらしたのかは本記事の末尾「まとめ」の図中に出ていますので興味のある方はご覧になってください。
※オルカンは、分散が効いているとは言え株式のみでの分散ですので、その下落耐性は限定的です。



※かもナスは決して「オルカン1本のみ」を否定している訳では御座いません。
リスク許容度の比較的高い方であれば何ら問題無いでしょう。
ご自身のリスク許容度内なのかについては、改めて検証いただくことで長期投資の成功する確率が上がることを願っております。



図中の「債券バランス型」は、かもナスがポートフォリオに30%組み入れているバランス型ファンドです。
コレ単体ではあまり効率的ではありませんが、比率を調整してポートフォリオに組み入れることで、赤文字で「かもナス」と表示されている効率的な位置を確保することが出来ています。
ポートフォリオのリスクの違いで投資可能金額が変化する
例えば年7%のリターンを求める場合、リスクが小さいポートフォリオの場合とリスクが不必要に大きいポートフォリオの場合とでは、下落するパーセンテージが異なります。
株式のみならマイナス約60%、例えばかもナスのポートフォリオではマイナス約25%程度です。
つまりポートフォリオのリスクの違いでマイナスとなる金額が異なってきます。



リスク許容度は、どれだけのマイナスに耐えられるか、という事ですのでご自身のポートフォリオのリスクを把握し、投資したい金額から算出されるマイナス金額を把握して自身と対話して決める必要があります。
まとめ



如何でしたでしょうか。リスクを知り、効率的な運用を行うことで不必要なリスクを回避出来ること
また、リスク許容度を知るためには、ポートフォリオの決定が先決ということがお解りいただけましたでしょうか。



皆様も、お時間のある時にご自身のアセットを、今回ご紹介させていただきましたマイインデックスのサイトで確認されてみては如何でしょうか。
ご自身のポートフォリオで過去の暴落時の「下落パーセンテージ」を確認することも可能ですし、何かの気付きや発見につながるかも知れません。また長期運用に必要な握力が強まる可能性もあります。


成功することを願っております!
下図のように、過去の様々な大暴落の時に、どの程度下落したのかを確認することが出来ます。
これらが無料で利用させて頂けるなんて、まさに「神サイト」だと、かもナスは思っています。感謝!感謝!


大きく下落を食らうと、その後の復活も長期に至る可能性が高くなります。
リタイア後は「大きな下落」を食らわないようにアセットアロケーション運用で複数のアセットに分散し、リスクマネジメントを行うことが極めて重要となってきます。
次回は、3つのバケツ戦略ならぬ3段キャビネット出口戦略(命名:かもナス)についてお伝えできればと考えております。次回記事もぜひご一読いただきたく宜しくお願いいたします。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。

