記事の要旨:FIRA60 バランスライフでは、コア・サテライト戦略においてコア部分でのアセットアロケーション運用を推奨しています。サテライト部分では自由に好きな銘柄に投資すれば良いのですが、とは言え何をどのように運用すれば良いのか悩まれる方も少なくは無いと思います。今回の記事では私かもナスが、どの銘柄をどのような割合で何を基準に購入運用しているのかについてお伝えし、サテライト投資でコア資産に保険をかける手法についてご紹介いたします。
(おさらい)コア・サテライト戦略とは
一般的なコア・サテライト戦略

投資資金を「守り」と「攻め」に分けて運用する方法です。具体的には、安定したリターンを目指す「コア」守りの部分と、高リターンを狙う「サテライト」部分に分けて運用する戦略です。
コア部分(約70~80%)では、リスクを抑えて安定した投資を行います。例えば、アセットアロケーション運用による長期分散投資を行うことで、市場の変動に対して安定したリターンを目指します。
サテライト部分(約20~30%)では、よりリスクの高い投資を行い、高いリターンを狙います。新興企業や成長が期待されるセクターに投資します。



というのが一般的なコア・サテライト戦略と呼ばれる投資手法です。
かもナスのサテライト運用
超ズボラ戦略



コアの部分は、4つのファンドだけで完結する超簡単なアセットアロケーション運用を実践しています。詳しくはコチラの記事「4つのファンドで超簡単!アセットアロケーション運用」を参照ください。



通常サテライト部分では、より高いリターンを求めるようですが、FIRA60 目前の50代では、あまり大きなリスクを取りたくありません。つまりFIRA60 バランスライフでは、「イチかバチかではなく」のコンセプトに従い「リターンの追求よりも、より安全な資産保全」を推奨します。



そこで、かもナスが考えて導き出した答えがコチラです。



コア資産でのアセットアロケーション運用を簡単シンプルにするために、
取り除いた幾つかのアセットをサテライト部分で購入してガチホ!基本的にリバランスはしない。



ただし気が向いたら=どれかのアセットがある程度儲かったら、その時だけ一部売買してゆる~くリバランスすればOK。というこれまた名付けて「超ズボラ戦略」です。(笑)


コア資産のアセットアロケーション運用から取り除いたアセット
日本リート・先進国リート・コモディティ(シルバー、プラチナ、原油、穀物など)および、加えるとしたら仮想通貨です。仮想通貨は、高リスク・高リターンで有名ですが、その他の商品も高リスク・高リターンなのでしょうか?調べてみます。





答えは「高リスク・低リターン」な商品です。まあ当然なのですが、安定した低リスクなコア資産運用を目指して、かもナスのアセットアロケーションから除外したアセット達ですから当然です。



では、これらのアセットの過去30年間のデータを見てみましょう。





当然リターンの割にリスクがすごく高いですね。



過去20年間のデータも見てみましょう。





これは、更にひどい数値です。これだけ見れば投資したく無くなりますよね。



しかし、それぞれ過去に株式よりも圧倒的なリターンを叩き出した時期があり、全く所有していなければ一切その恩恵にはあずかれません。
分散投資で保険とプロの先回り
資金は移動してるだけ
そもそも幅広いアセットへの分散投資を何故行うのかと言うと、お金は、ほぼ必ずどこかのアセットに移動しているだけだからです。プロの投資家や資産運用会社は、稼がないと生きては行けません。従ってどのような状況でも必ずリターンの期待出来る運用先を追い求めます。市場が存在する限り永遠にです。



なので、資金の移動先を全て押さえておけば(保有しておけば)下落を抑えられる可能性があり、そして逃避した資金が戻ってくる先は、どれかのアセットになる訳ですから取り逃すことも無くなります。



※必ずそうなると言う訳ではありません。
保険



もし、所有していないアセットにプロの投じる資金が大移動するという不測の事態が生じたら、大きな下落に見舞われる可能性が高まるばかりか、そのアセットのリターンが一切得られません。



このことから、より多くのアセットに分散しておくことが重要なのです。
つまり少しだけ、このようなアセットでも1~5%程度、サテライト運用枠で所有して、後は放置しておこうという保険的な考えで投資しておきます。こうすることで資産落込みの確率を減らすことが出来ます。



しかし逆に期待できるリターンよりも下落リスクの大きいアセット達ですから、資産の落ち込みを助長することにも成り得ます。



そこはコア部分に入れずサテライト部分での運用とすることで、リタイア後の生活資金に影響が出ないようにする訳です。



サテライト運用では、高リスク・高リターンを求め資産全体のリターン向上を目指す部分ですが、かもナスは、高リスク・低リターンなこれらのアセットを用いて、不測の事態からの回避を狙います。
プロの先回り



実は、そうすることで結果的にプロの先回りをしている形になっています。不測の事態が訪れた時などにプロの資金が大量に流入してきたら、価格がある程度上がったところで利益確定(リバランス)するのです。



そう、先に網を張ってプロの資金を待ち伏せするのです。
かもナスは、こう考えています。この「ズボラ戦略」と「素人が高リターンの狙える商品を探して賭ける戦略」を比較した場合、どちらが手堅くリターンを得られるのか。「プロの資金は必ず移動を繰り返す」という事実に沿った戦略「ズボラ戦略」の方が素人には手堅く利益が得られる手法だと考えています。
つまらない



そうは言っても、それだけじゃ「つまらない」ですよね。サテライト運用では自由にリターンを追い求められるのですから。
高リスク・高リターン商品



かもナスは、これらとは別に高リターンを狙ってリンク:「Tracers S&P500ゴールドプラス」と言う商品をチョイスしています。



理由は、高リスクなレバレッジ型商品ですが資金効率が良いので少額でも高リターンが期待できると言う事と、金(ゴールド)の部分がおよそ為替ヘッジありの商品と同じような値動きになるからです。



金(ゴールド)は、株式下落と同時に円高に振れやすいという関係性があることから、基本的に為替ヘッジありを選ぶことで資産のボラティリティを抑えるためにポートフォリオに10%前後入れることが推奨されています。
しかしかもナスは、コア部分の長期投資で「為替ヘッジなしの金(ゴールド)」を保有しています。理由は、資産の保全を主目的としていますので「長期的な円安傾向」に準じています。サテライト部分では、それより短期の値動き「短期的な円高」に対応し得る「為替ヘッジありと似た値動きの商品」というところに魅力を感じています。



厳密には為替ヘッジありの商品ではありません。ファンド内で先物取引を利用しているため、そのような結果になる商品です。



かもナスは、前回記事でお伝えしました通り、将来的にサテライト運用は全て法人口座で運用することにしています。



レバレッジ商品のボラティリティの大きさは、安定運用が必要なコア資産に不向きですが、赤字でも問題ない法人での運用であれば逆に相性抜群です。運用益は、出来るだけ全て非課税で受取りたいですからね。



詳しくはコチラの記事「知らないと大損確定?NISA枠実質無制限?「NISAモドキ」の作り方【非課税枠倍増戦略】」をご一読ください。
仮想通貨





最後に仮想通貨のお話しです。(上図はイメージ図で、このようなコインは実在しません)



仮想通貨は、将来起こり得る想定外の事態に備える目的で少額だけ投資しています。
この将来起こり得る想定外の事態については、いつか記事にする予定ですが、年々国債の発行増により通貨に対する信頼が揺らいでおり、金(ゴールド)と仮想通貨(発行数に上限のあるものに限る)への分散が重要視されているためです。



過去、国債の発行による利払いのために更に国債を発行すると言う「自転車操業」に陥り、利払いが出来ずデフォルトを起こした国の末路は、国際社会からの信用を失い通貨の価値が大きく下落しています。





2010年頃にギリシャが経済破綻したニュースは、皆様の記憶に新しいところではないでしょうか。



今の日本も財政再建が求められる中、一向に改善している様子が見受けられません。また米国も同様に国の借金は増加の一途です。



このような背景から、幾らでも印刷出来る紙幣、即ち通貨は危ういという事を押さえておくべきであり、万一その時が来たらどの資産が価値を維持出来るのかについて把握しておく必要があります。
上限が決まっていること。これが一つのキーワードになります。金(ゴールド)・銀・プラチナなどの貴金属は埋蔵量に限りが有ります。また仮想通貨の内、ビットコインなどは発行上限が決まっているとされています。



かもナスは、ビットコインへの投資を極最近始めたばかりですが、少量買って放置です。



金(ゴールド)は、昨年、新NISAが始まってから本格的にコア資産で購入していってます。
まとめ
如何でしたでしょうか。サテライトでの分散投資「ズボラ戦略」かもナス的には、「先に網を張ってプロの資金を待ち伏せ」というフレーズがお気に入りです。(笑)


もし、網に入ってこなかったら無駄に終わる?



いえいえ、予期せぬ不測の事態が起こらなければコア資産が順調に成長してくれるでしょうから、何事も無いに越したことはありません。



まあ、40年間も運用すれば、きっと何かは起こると考える方が妥当なのではないでしょうか。



「どっちに転んでも大丈夫なように」を掲げるFIRA60 バランスライフ、かもナスの選択。



このような「コア投資にサテライト投資で保険をかける」手法は如何でしょうか。


次回記事では、「40代は余裕?50代でもまだ間に合う!【小金持ちFIRA60の達成】」と題して かもナスが具体的に描く目標値と、そのために何を行っているかなどについてお伝え出来ればと考えております。(お題は、変わるかも知れません)ぜひ次回記事もご一読いただきますよう、宜しくお願いいたします。
本日は、ここまでお読みいただき
誠にありがとうございました。

