FIRA60が注目される背景
平均寿命の伸び
日本人の平均寿命は、令和5年の時点で男性81.1歳、女性87.1歳と年々延び続けています。
この平均寿命は、例えば0~1歳で不幸にもお亡くなりになられた方も含む平均値ですので、より正確に把握するためには平均余命を考慮する必要があります。

平均余命をもとに平均寿命を算出するとこのようになります。


<計算方法>
60歳まで生きられた方々の場合
男性の平均余命23.7年+60歳=83.7歳
女性の平均余命28.9年+60歳=88.9歳
※平均余命の参照元:厚生労働省資料【令和5年簡易生命表】主な年齢の平均余命(下図)




リアルな平均寿命は「平均余命がポイント」
健康寿命への注目
近年、平均寿命や余命の数値以上に「健康寿命」が重要視されつつあります。
男性72.6歳女性75.5歳(令和4年時点)が制限なく日常生活が送れ自由に活動できる年齢となっています。



「健康寿命までの時間を有意義に過ごしたい」あるいは「健康寿命までの自由な時間を増やしたい」というのが早期リタイアにおける重要な視点です。


リタイア生活では「健康余命を延ばすことが大切」
働き方の多様化
リモートワークや副業など、柔軟な働き方が広がり、定年退職にこだわらない生き方が可能になりました。
またワーク・ライフ・バランス、ワーク・ライフ・インテグレーションあるいは、ワーク・イン・ライフといった仕事と生活に対する多様な価値観が重要視されるようになってきています。



充分な老後資金が貯められたから、仕事を辞めてボランティアで貢献したい。あるいは世界中を旅したい。
さらには諦めざるを得なかった昔の夢をリタイア後の時間でやりたい。
このように労働に束縛されず自由な選択ができることも重要視されています。
自由ってスバラシイ





「心身ともにストレスなく生活できること」がFIRA60あるいは、早期リタイアFIREを選択することによって得たい重要な目標です。
「好きな仕事をするも良し」「蓄えた資産収入で経済参加するも良し」
老後への不安
公的年金だけでは老後の生活費が不足する可能性が増し、早期からの資産形成が重要になっています。



60歳の定年でリタイアしたいけど年金だけでは生活できない。
あるいは働くしか無いけど、体力も衰えるし70歳まで働くとかイメージできない。など、
このような問題で悩まれる方も少なくありません。


むっムリだもんっ!



このような老後の不安を解消するためには、出来るだけ早い段階からの資産形成が有効な対策となります。
NISAやiDeCoでの積立やコーストファイアなどにより資産形成することでFIRA60が視野に入ってきます。
「ライフプラン」と現実的な「ファイナンシャルプラン」が重要
60歳前後のリタイアの実態と割合