「FIRA60完全攻略ガイド」は、60歳前後での理想のリタイア生活を実現するためにロードマップを作成するためのガイドです。
しかしどれだけ緻密に計画を立てても、人生は計画通りに進むとは限りません。
予期せぬ出来事や環境の変化によって、当初の計画通りには行かず修正が必要になるものです。
そこで最終回となるここでは、想定外の出来事に備えた対処法について触れながら、目標達成に向けてモチベーションを維持する方法についてお伝えします。
軌道修正:FIRA60を目指すPDCAの具体的な流れ
FIRA60達成への道は、一度計画を立てたら終わりなのではなく、むしろ、定期的に計画の見直しを行い、必要に応じて軌道修正していく継続的なプロセスが重要になります。

そこで役立つのが、PDCAサイクルです。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのステップを繰り返すことで、継続的に改善を図るフレームワークです。FIRA60達成においても、このサイクルを回し続けることで、目標達成の精度を高め、環境の変化に柔軟に対応することが可能になります。
Plan(計画)
Step1~4で設定した目標、ライフプラン、ファイナンシャルプラン、貯蓄・投資計画を改めて確認します。定期的に自分の現状や環境の変化に目をやり、新しい情報に基づいて計画を更新します。
Do(実行)
(更新)計画に基づいて、日々の行動を実行します。
Check(評価)
進捗状況を定期的に確認します。目標達成度、計画の妥当性、行動の効果などを評価し、計画と現実のギャップ、課題、改善点などを明確にします。
Action(改善)
評価結果に基づいて、計画や行動を修正、改善します。新たな情報や状況に合わせて、柔軟に計画を変更します。
PDCAサイクルを回す上での注意点
- 定期的な見直し: 少なくとも年に1回は、PDCAサイクル全体を見直す機会を設けましょう。
- 客観的な評価: 主観的な判断を避け、客観的なデータや指標に基づいて評価を行いましょう。
- 柔軟な対応: 計画通りに進まないことを前提に、柔軟に計画を変更する心構えを持ちましょう。
- 専門家への相談: 必要に応じて、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも有効です。





PDCAサイクル以外にこのようなサイクルもあります。
観察(Observe)、仮説構築(Orient)、意思決定(Decide)、実行(Act)の4つのステップを繰り返すことで、変化に迅速に対応します。



米軍発祥の意思決定プロセスで、特に不確実性の高い状況に適応しやすく状況を観察しながら、柔軟に判断を下し、すぐに行動することを重視するサイクルです。
想定外の出来事への対処法:具体例3つ
予期せぬ出来事や環境の変化によって、FIRA60達成への道が阻まれることもあります。ここでは、想定外の出来事への対処法を具体例とともに解説します。



想定外の出来事への準備は、計画の安定性を保つための鍵となります。



想定外のことを想定したら、、、
それはもう想定済みになるカモ


具体例1:病気やケガによる収入減少
対処法
- 生命保険や医療保険に加入し、万が一のリスクに備える。
- 傷病手当金や障害年金など、公的な保障制度について理解しておく。
- 傷病時でも収入を得られるように、副業や投資など、収入源の多様化を図る。



突然のリストラなんカモ
あるカモ♪



リストラは、あって欲しく無いですね。でもそうなる前に、収入源の多様化を図っておくことで生活は安定しますので、可能な限り検討しましょう。
具体例2:経済状況の悪化による資産減少
対処法
- 定期リバランスにより当初の想定通りの資産配分(想定通りのリスク)になっているか定期的に確認する。
- もし資産配分がズレてしまっていたら適正なアセット比率に戻す。(リバランスの実行)
- 3段キャビネット出口戦略などを用いて資産の減少に対応する。※事前に対処法を決めておくことが重要です。
具体例3:家族の介護や支援による支出増加
対処法
- 介護保険や成年後見制度など、公的な支援制度について理解しておく。
- 家族と協力し、介護や支援の負担を分担する。
- 介護や支援に必要な費用を、事前に計画に組み込んでおく。
家族の事情: 家族の介護や支援が必要になった場合には、時間と資金の再配分が求められます。家族内でのコミュニケーションを密にし、状況に応じた計画の変更を行うことで対応します。


見込んでおくのが吉かな



他にも、持ち家などの場合には、家屋の修繕費なんかも大きな金額になりますので、ある程度事前に盛り込んでおくことをおススメします。
エ゙ーーーッ


修繕で数ひゃく万円!ってマジか!?



実はコレ、実話
去年のコトカモ
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