老後資金は多ければ多いほど安心ですが、実際に「どれくらいあれば安心なのか」は人それぞれです。
特に資産1億円は、多くの人が憧れる数字でしょう。
この1億円を利回り5〜7%程度の投資で運用し、トリニティスタディの4%ルールに従って取り崩す生活をすれば、毎年400万円を使っても資産1億円は高確率で維持できるとされています。
毎年400万円あれば、そこそこの生活は可能です。しかし、1億円という資産は簡単には築けません。
そこで今回は「資産1億円」を一つの目安に、生活費別に必要な資産額を整理してみます。
FIRA60に必要な資産額|生活費別の目安

FIRA60に必要な資産額は、人それぞれの生活スタイルで大きく変わります。



そこで、私(かもナス)の独断と偏見を交えて、いつも通り?「当たらずとも遠からず」の「生活費別 必要資産額の目安表」を作ってみました(笑)。
ご自身に当てはめながら、どうぞじっくりとご覧ください。





いかがでしょうか?
どこかに当てはまりましたか?(笑)。



自分で作っておきながら何ですが…
かもナス自身も当てはまりませんでした(笑)。
ちなみに、かもナスの場合、会社員なので現時点では以下の生活(表中の青文字部分)を想定しています。
- 厚生年金:15万円/月
- 私的年金(取り崩し):15万円/月
- 合計:30万円/月



この表の「私的年金」部分は、4%ルールを適応して計算しています。
すなわち、「必要な年額 × 25」で必要な資産額を求める方式です。
例:年額60万円が必要な場合
60万円 × 25 = 1,500万円
取り崩し4%で計算すると、毎年60万円を取り崩せます。
自分に合った必要資産額の計算方法



ご自身に合った資産額を算出するには、以下の手順で計算していきます。
- 目標の生活費(月額)を決め、12倍して年間の生活費を計算する
- 年金でカバーできる分を差し引く
- 差し引いた分を4%ルールに従い、25倍して必要資産額を計算する
例:生活費28万円/月、年金年額160万円の場合
- 28万円 × 12ヶ月 = 336万円
- 336万円 − 160万円 = 176万円
- 176万円 × 25 = 4,400万円



この場合、4,400万円が必要資産額です。
1億円は本当に必要か?|仮想資産額を見る



例えば、毎月40万円の生活をしたい場合を考えます。
先程の表(一番右端)を見ると以下の通りです。
- 自営業で国民年金の満額84万円を受給できる人
→9,900万円が必要 - サラリーマンで厚生年金276万円が受給できる人
→ 5,100万円で十分



この差は、年金を「資産」として換算すると納得できます。
年金を含めて計算した仮想資産額は以下の通りです。
- 自営業:国民年金満額84万円を、25倍すると2,100万円の資産価値がある
- 厚生年金年額276万円を25倍すると6,900万円の資産価値がある
そして、これらの数字を足し合わせると仮想資産額が算出できます。
- 自営業:9,900万円+2,100万円(年金の資産価値) = 1億2,000万円
- サラリーマン:5,100万円+6,900万円(年金の資産価値) = 1億2,000万円
このように、同じ生活費であれば、「年金を含めた仮想資産額は同じになる」ということです。
ホントだ~
同じになるんだね!





同様に算出した「各目標生活費別の仮想資産額」を、表にまとめると、このようになります。





つまり、「FIRA60に1億円は本当に必要?」という問いに対する答えは…
- 生活費年額が400万円なら、25倍して1億円が必要
- 400万円未満なら、1億円も必要ない
- 400万円以上なら、1億円では足りない



と、なります。
必要資産額は、目標とする生活費によって変わるということと、公的年金を加味する必要があるということです!
結論:1億円が必要かどうかは「あなたの理想」次第
そして、ココが大事なポイントですが、
公的年金と私的年金の割合は人それぞれなので、私的年金だけでは必要資産額を語れない。
と、言う事です。
このことを無視して語り合っても、不毛な会話になってしまう可能性があります!
この仮想資産額は、年金部分にも無理やり?4%ルールに当てはめて試算した結果であり、年金を正しく資産として見る場合は、「年金の現在価値」を計算する方法が別にありますので、この仮想資産額は、あくまで「当たらずとも遠からず」の簡易計算による結果です。



もっと厳密に知りたい方は、こちらの記事で「年金の現在価値」の正しい計算方法を解説していますので参考にしてください。


まとめ|インフレと暴落も考慮する
「よし、必要額がわかったから、あとは4%ずつ取り崩せばリタイア生活は安泰だ!」……と、数字だけを見て安心するのは、少し気が早いのでご注意ください!
安定したリタイア生活を送るためには、資産運用の天敵である「インフレ(物価上昇)」と「大暴落」への対策をポートフォリオ(資産構成)に組み込んでおく必要があります。
守りの固い出口戦略(取り崩しルール)を持たなければ、いざという時にリタイア生活が破綻しかねません。
今回の目安額を知ることは、いわばリタイアという戦場に向かうための「強力な剣」を手に入れたようなもの。
しかし、インフレや暴落という敵から身を守る「盾」がなければ、無傷では帰れません。
リタイア生活を最高の形で勝ち抜くために、「攻めの資産」と「守りの戦略」の双方をしっかり装備して、万全の態勢で挑んでいきましょう!



「守りの戦略」については、こちらの記事をご一読ください!






それでは、本日も最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。
また、次回以降の記事もご一読いただきますよう
宜しくお願いいたします!













